令和2年の春が巡ってきました。
気づけば陽光を浴びた新しい芽吹が此処彼処を取リ囲んでいます。
それに合わせて、ほんの僅か10日程度、 野にも山にも日常をピンク色に染め上げた世界へと一変させるのが桜、また桜です。
それは古より身分、老若男女分け隔てなく、その艶姿を観せてくれる、地上の極楽浄土に見立てた日本人の心情を表す花でした。
この度、全国の都道府県においては、新型コロナウイルスの感染拡大とイベント並びに不要不急の外出等の自粛要請により、日本国民の恒例行事ともいうべき桜祭りや桜の下でのお花見宴会は、ほとんどの地域で中止となりました。
実に無念至極なり ‼
我が国はこの季節、産官学では年度替わりの横並び新スタートの開始です。それは、年齢と共に所属、生活環境が変化する局面でもあり、誰しもが未知の世界に不安を懐きながら、同時に期待に胸を膨らませる人生節目の第一歩。大事な通過儀礼ですね。
さて、桜の花の気持ちになってみれば、微かに呟きが聴こえてきましたよ。
〜私達は運命的にそれに応えんが為に咲くのだと教えられて来ました。
しかし、今年は何だか様子がおかしいな?人々が少ないし、第一ウキウキしてないね〜 えぇっ!新型コロナのパンデミックですって…? よく判んないけど…私達には年に一回きりの晴れ舞台ですよ! 皆さんに愛でられるためにこそどれだけ、寒い季節に耐えてこの日を待ちに待ったことか…短い間でも存分に華やかに咲き誇ってみたかったなぁ・・・〜
嗚呼〜花も人も…いや万物が…
それを思うと、当サイト編集局も切なく居たたまれなくなりました。
そこで思いついたのがせめて、各地の御自慢、桜満開風景のご紹介です。
本日はシリーズ3回目です。さて前回迄の疑似体験の趣向は如何だったでしょうか?
桜の持つイメージや色彩効果、微かな芳香作用により、皆様夫々の楽しかった想い出に繋がり、少しでも幸せ気分にお誘い出来るならば…と願うばかりです。
愛媛
石鎚神社
日本七霊山の一つ。山岳信仰の山「石鎚神社」と満開の桜
石鎚山(いしづちさん)
天高くそびえる四国の屋根
古くから山岳信仰の山として知られる日本七霊山の一つ。西日本最高峰である天狗岳と石鎚神社山頂社のある弥山、そして南尖峰の一連の山々を総じて石鎚山と呼ばれています。
登山道は、久万高原町の土小屋から尾根伝いに歩く約4.6kmの土小屋コースや、西条市から石鎚登山ロープウェイを利用するコースなど、登山の経験によって様々なコースを選ぶことが出来ます。
山頂からは瀬戸内海や土佐湾を始め、天気が良ければ中国山地や九州山地まで遠望でき、言葉にできない達成感と素晴らしい景色を味わうことができるのです。
石鎚神社
石鎚神社
階段を上りきると、疲れを吹き飛ばしてくれるほど美しく壮大な本社が目に入る。
天下の霊峰「石鎚山」をご神体とする神社
西日本最高峰霊峰石鎚山を神体山としており、世界を見渡すかの如く高い位置に建立されている神社。
「奥ノ宮・頂上社」、「中宮・成就社」、「土小屋遥拝殿」、「口ノ宮・本社」の四社を総称して石鎚神社といい、荘厳な雰囲気で訪れた人々を迎え入れます。また、「お山開き大祭」や「節分祭・星祭祈願祭」など様々な神事を行っており、神事を通しても石鎚神社本社の雰囲気を味わうことができる。
石鎚神社 成就社
石鎚山中腹にある成就社の周囲には、宿や休憩所、土産物屋などが立ち並んでいる。
山をご神体とするため本殿は石鎚山に向かっており、ここから天狗岳の北壁を望むことができる。
石鎚山の登山道入り口となる神門。成就社で登山の無事を祈願した登山者はこの門から出発です。
不屈の精神を培い、物事の成就を祈る
石鎚山の中腹に鎮座し、山頂の頂上社と土小屋遥拝殿、本社そして成就社の四社から成る石鎚神社の一つ。
石鎚神社に伝わる石鎚山開山物語「斧を研ぐ老人と役小角」において、約1300年前に役小角という行者が西日本最高峰の石鎚山を開山し、成就社の「見返遥拝殿」のある場所で「吾が願い成就せり」と言ったことが由来とされています。
石鎚山の中腹にあり、参道には宿や休憩所などがあるため登山の重要な拠点として、また諸願成就の社として広く信仰を集めています。
高知
高知城
国指定重要文化財 高知城と桜
高知市の中心にある典型的な平山城。初代土佐藩主山内一豊とその妻千代が礎を築いた土佐二十四万石の歴史ある城。関ヶ原戦の功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊が、慶長6年(1601年)新城の築城工事を始め整備しました。三層六階の天守閣や追手門などの建物は国の重要文化財となっています。
日本国内に残る木造の12古天守の一つであり、火災や震災、明治維新による全国的な廃城、太平洋戦争など幾度となく襲ってきた危機を乗り越え、現在でもその姿を残しています。公園内には、内助の功で有名な一豊の妻、千代の像や板垣退助像などもあります。また、天守閣と追手門が1枚の写真に無理なく収まる数少ないお城の一つでもあり、追手門前は絶好の撮影スポットです。
坂本龍馬
「世に生を得るは 事を為すにあり」
人は事を成し遂げる使命を受けて生まれてきた
桂浜
浦戸湾口、龍頭岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸。月の名所として有名。
高知県を代表する景勝地の一つ。浦戸湾口、龍頭[りゅうず]岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸で、背後に茂り合う松の緑と、海浜の五色の小砂利、紺碧の海が箱庭のように調和する見事な景勝地。古来より月の名所として知られ、“月の名所は桂浜・・・”と「よさこい節」にも唄われています。東端の龍頭岬では、幕末の志士坂本龍馬の銅像が太平洋を見下ろしていて、海浜一帯は「桂浜公園」となっており、水族館や、山手には「坂本龍馬記念館」もあります。
徳島
落合集落
春祭り 東祖谷 落合村「ぼくたちの村の大切な桜の木です!」
落合集落(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
落合集落は、東祖谷のほぼ中央、祖谷川と落合川の合流点より山の斜面にそって広がる集落です。集落の起源は明らかになっていないが、平家の落人伝説や開拓伝承などが祖谷地方には残っています。集落内の高低差は約390mにも及び急傾斜地に集落を形成。
江戸中期から昭和初期に建てられた民家や、一つひとつ積み上げた石垣と畑などの光景は、なつかしい山村の原風景を醸し出しています。
平成17年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
祖谷のかずら橋(国指定重要有形民俗文化財)
平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約6トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。
昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設でありました。3年毎に架替えが行われました。(国指定重要有形民俗文化財)
◎かずら橋ライトアップ
毎晩19:00~21:30の間かずら橋をライトアップします(渡橋はできません)。
闇夜の中に照らされた「かずら橋」が幻想的です。
◎平家伝説の残る「琵琶の滝」がすぐそばです。
祖谷のかずら橋を渡ってすぐに左に50mくらい行くと、落差約50mの滝が現れます。
◎川遊び:「琵琶の滝」を更に50mくらい行くと遊歩道があり、そこから川辺に下りて遊べます。
続く・・・
編集後記
本稿を以ってお約束の桜シリーズ第3回目が終了しましたが、大口をたたいて全国の桜を紹介したいなどと、とてもとても言えた義理ではありませんでした。
斯くの如き状況なので、尚も見通しの付かない新型コロナウイルスが収束することを願って、引き続きもう少し続けたいと存じます・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
一般社団法人 愛媛県観光物産協会
〒790-0004愛媛県松山市大街道3丁目6番地1 岡崎産業ビル 電話番号 089-961-4500
(公財)高知県観光コンベンション協会
〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号 高知県庁本庁舎5階 TEL:088-823-1434
大歩危祖谷ナビ 〒778-0003 徳島県三好市池田町サラダ1810-18 TEL.0120-404-344
三好市役所 〒778-8501 徳島県三好市池田町シンマチ1500ー2 電話: 0883-72-7600
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
0コメント